進々堂 京大北門前
京都大学吉田キャンパス近くにあるカフェです。「京大第2の図書室」と看板にある通り、京大生の優先席、割引などがあり、京都大学の学生の利用が普段から多いことがうかがえます。
「進々堂」は、京都市内にカフェ、レストラン、ベーカリーなどの形態で何店舗かありますが、京大北門前の進々堂は別法人が経営しているため、進々堂公式サイトの店舗一覧には掲載されていません。(進々堂の歴史 1930年の欄で紹介されています。)
「夜は短し歩けよ乙女」『藪の中』『真夏のブリーフ』(どちらも「【新釈】走れメロス 他四篇」より)などの学生ものでよく出てきます。
※店内は写真撮影禁止なので、聖地巡礼の際は許可を得て撮影してください。
その日、私は下宿を出て、今出川通にある喫茶店「進々堂」を目指した。
李白さんの快気祝いは午後六時から糺ノ森で開かれるから、午後四時に彼女と待ち合わせて珈琲を飲む約束になっていた。遅刻せぬように、私は午後二時には下宿を出なくてはならなかった。そのためには午前七時に起床しなくてはならなかった。なぜならば、服を洗濯して乾かすのに数時間、シャワーを浴びて髪を乾かすのに一時間、歯を磨くのに五分、髪を整えるのに半時間、そして彼女との会話の予行演習に数時間を要し、多忙を極めたからである。
ー「夜は短し歩けよ乙女」p.315
今出川通を歩いて進々堂へ出かける。サンドイッチと珈琲を頼む。手帳を開いて人生の計画を練る。「三十歳で結婚すると……」と呟きながら未来の年表を作り、自分や妻、そして子どもの年齢を書き込んでみる。必要な資金を計算する。
だんだんつらくなってきて顔を上げると、今出川通に面した大きな窓際の席に、学部生らしい女の子が一人、ぽつんと座っている。誰かを待っているようでもある。
ー「四畳半王国見聞録」『真夏のブリーフ』p.104
聖地情報
○住所
〒606-8224
京都府京都市左京区北白川追分町88
○最寄
京阪本線・叡山電鉄 出町柳駅 徒歩10分
市バス「京大農学部前」すぐ




