大文字山 火床

大文字山 火床

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大文字山は如意ヶ嶽の支峰で、お盆に行われる五山送り火で有名です。京都観光オフィシャルサイトによると、「ひどこ」と読むようです。
「大」と書いてあったら大文字山と思いきや、大北山にも大文字山があり、そちらは送り火の際には「左大文字」と呼ばれます。作中で登っているのは、銀閣寺横から登ることができる、東の大文字山です。
火床からは京都市内や大阪方面までを一望することができます。また火床にある弘法大師堂では送り火の際法要が行われます。
様々なルートがありますが銀閣寺横からのルートが一番早く火床まで行けて初心者にはおすすめです。ほぼ一本道ですが、遭難も年に数回起きているので注意してください。標高465メートルと低めですが(参考・高尾山標高599m)、階段や急な坂道など慣れていない人には結構きつい場所もあるので注意。「太陽の塔」や『山月記』では夜に登って夜景を眺めていますが初見では大変だと思います。
また、イノシシ注意の張り紙もたくさん貼ってあり、私は下山中に鹿の親子に遭遇して、野生を感じ怯えました。

 我々は安い炭と安い肉と高貴な魂を抱えて、銀閣寺の裏から大文字山に上った。登山口から火床までは、のんびり歩いて三十分ほどの道のりである。大文字の火床へ立つと、開けた眼下に京都の夜景が広がっていた。遠く西の果てへきらきらと続いている街の明かりの中に、御所や吉田山の闇がぬうっと盛り上がっている。

ー「太陽の塔」p.180

 彼らは詭弁論部という偏屈なクラブに所属する学生たちである。詭弁論部は、初々しい新入生たちに「我ら弁を弄しに弄して万人に嫌われて悔いなし」という誓言を強い、彼らの人としての幸せを入学早々台無しにするのと年中行事としている。
 その唾棄すべき行事は大文字の火床に立って京都の夜景へ唾を吐き、「詭弁踊り」を踊り狂うことで締めくくられるのだが、その万人を満遍なく小馬鹿にする不埒行為に及ぼうとした矢先、新入生の一人が、天空より飛来したとてつもなく大きな瞳の塊になぎ倒された。自分が唾を吐くどころではない。大粒の壁は闇から次々と飛んできて、居合わせた連中が軒なみ打ち倒された。

ー「走れメロス」『山月記』p.15

  西に面する急な斜面に、大の字を描くための炉が点々とある。木々が生えていないために、そこからは京都の夜景が一望の下に見渡せた。涼しい風が吹き渡っていて、二人の汗を乾かした。彼らは汗を拭いながら眼を細め、星を撒いたような夜景を眺めた。
 火床の中央にある弘法大師堂の廻りを調べてみたが、とくに注意をひくものはなかった。

ー「走れメロス」『山月記』p.17

聖地情報

○住所
〒606-8442
京都府京都市左京区鹿ケ谷大黒谷町

○最寄
・銀閣寺横ルート
市バス「銀閣寺道」から徒歩5分

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