鴨川デルタ
賀茂川と高野川が合流する三角州でΔ(デルタ)という文字と同じ形をしています。
カップルや子供たちが亀や千鳥の形をした飛石をぴょんぴょん跳ね回っていました。
矢二郎がデルタで赤玉ワインを呑んだり、数学氏が雪を降らせたり、また「四畳半神話大系」で小津と「私」が相島先輩たちのいる新入生歓迎コンパ会場へ向けて打ち上げ花火を打ち込んだ場所で、「打ち上げ花火ロケット花火爆竹等の使用を禁止」の看板を見ると思わず笑ってしまいます。
北東からやってきた高野川と、北西からやってきた賀茂川が、一つになって鴨川となる。その合流地点、高野川と賀茂川が、一つになって鴨川となる。その合流地点、高野川と賀茂川に挟まれた逆三角形の領域を、学生は「鴨川デルタ」と呼ぶ。そしてその地点は、春から初夏にかけての新入生歓迎コンパ会場として、広く利用されている。
ー「四畳半神話体系」p.28
赤玉先生を出町商店街裏のアパートまで送り届けた私は、先生の部屋からこっそりと赤玉ポートワインをくすねてきた。
出町橋のたもとに車を止め、鴨川デルタに降りた。空は美しく晴れている。街から届く光段れ返して、北から流れてくる賀茂川と高野川は鈍い銀色に光る。寒い夜なので人影はない。私はデルタの先端に座りこんで、ワインを飲んだ。酒が迫って頭がじんじんしてくると、私はふわふわと揺れる頭を垂れて、「兄さんよう」「父上よう」と呟いてみた。冷たい風が吹いていく。
ー「有頂天家族」p.264
夜空に散ったモザイクは、降り注ぐ数学的雨と混じり合い、それを結晶化した。
そして白い雪が、夕闇に包まれる鴨川デルタの土手に降ってきた。賀茂大橋を行き過ぎようとしていた人々が足を止め、その不思議な現象に見人っていた。
「高校の卒業式で雨を降らしたことがある。そのときの数式をちょっといじっただけだ」数学氏が空を見上げながら言った。「見たまえ、ちゃんと降った」
ー「四畳半王国見聞録」『大日本凡人會』p.176
聖地情報
○住所
〒606-0801
京都府京都市左京区下鴨宮河町
○最寄
京阪本線・叡山電鉄 出町柳駅よりすぐ
市バス「出町柳駅前」よりすぐ
市バス「河原町今出川前」より徒歩3分


