京喫茶 潤
近鉄名店街の奥にある喫茶店です。「恋文の技術」では「喫茶「ジェーン」」として出てきますが、おそらくここ「京喫茶潤」をもじったものと思われます。
店先には手作りの飾りや看板があり、店内は落ち着いた雰囲気で、手紙を書くにはぴったりです。
近鉄名店街は京都駅八条口にあり、他の京都駅ビルに比べると和風で落ち着いた雰囲気です。お土産屋さんがたくさんありました。
今、俺は京都駅の近鉄名店街の奥深くにある喫茶「ジェーン」にて、この手紙をしたためている。
それにしても、この近鉄名店街に漂う昭和の風情はいったいどうしたことか。超モダンなデザインで観光客のド肝を抜き続ける京都駅の一角に、こんな趣深い路地があったとは。そこはかとなく「失われた時代」の哀愁が漂う近鉄名店街の風情が、おっぱいに敗れて京都を去ろうとしている俺の哀しみに寄り添ってくれる。ありがとう、みんな、ありがとう。
ー「恋文の技術」p.135




