七尾湾

七尾湾

IMG_9590
IMG_9592
IMG_9591
previous arrow
next arrow

能登島周辺の東側を除く海一帯を「七尾湾」と呼びます。七尾湾を沿うようにしてのと鉄道が走っており、守田君もよく七尾湾の話をしています。
画像は和倉温泉総湯の近くで撮影しました。3枚目の建物は「加賀屋」です。

 能登はすっかり夏です。山からは蝉の声が染み出し、海からは気分の良い潮風が吹く。緑は青々として身体が緑に染まりそうです。薄暗い実験所でじっとデータを睨んでいると、もう一切を振り捨てて外へ飛び出したい衝動に駆られます。窓を大きく開け、夏の間取しにキラキラ光る七尾湾に身を躍らせる。 「かつて後から七尾湾に飛び込んで、そのまま姿を消した院生がいたぜ。もう十年になる」と谷口さんに言わせたい。でも、俺は泳ぐのが苦手なので、泳いでここから脱出する自信はないのでした。

ー「恋文の技術」p.112

 週明けに意気揚々と研究室へ出かけたら、パソコンと実験ノートが消えていました。臨海実験所内はおろか、七尾湾沿岸一帯をさまよいましたが、見つかりません。まだ大塚さんへ私の手紙が届くか届かないかぎりぎりのところのはず。たとえ読んだ直後に怒りにまかせてサンダーバードに飛び乗っても、これは不可能です。しかし、こんなことをするのは大塚さんしか考えられない。いったいどんな魔法を使ったのですか。
 風邪をひいたと偽って七尾のアパートにぽつんと座って膝を抱えていると、大塚さんの高笑いが聞こえてくるようです。来週には小松崎も実験所にやってきます。先輩面しようと思っていたのに、徒手空拳では説得力がありません。私は泣きました。

ー「恋文の技術」p.155

 ちなみに、その日、能登鹿島駅のホームで小松崎と一緒に電車を待っていたとき、七尾湾の海の上をまるい謎の物体がすべるようにして飛んでいくのを見た。上空二十メートルほどのところだ。暗くてよく見えなかった。しかし飛び方があきらかに不自然であった。あんな風に滑るように飛ぶ物体があるだろうか。UFOだと思うのだが、おまえはどう思う?
 UFO見たし、実験データも完璧にできて、思い残すことは何もない。

ー「恋文の技術」p.220

聖地情報

○公式サイト
ほっと石川旅ネット
https://www.hot-ishikawa.jp/feature/satoyamasatoumi/nakanoto

タイトルとURLをコピーしました