能登鹿島駅
別名「能登さくら駅」と呼ばれていて、春には電車に桜のトンネルがかかることで有名な、桜の名所です。
守田君が通う「能登鹿島臨海実験所」や、おっぱい神社の最寄駅です。
のと半島は、まげた親指みたいなかっこうをしています。先生がかよっているのは「のとかしまりんかいじっけんしょ」という建物で、まげた親指のおなかあたり。住んでいる人はそんなに多くありません。コンビニエンスストアもありません。「のとかしまりんかいじっけんしょ」のそばには、「のとかしま」という駅があります。「のと鉄道」という小さな電車が走っています。「えいでん」みたいな小さな電車ですが、えいでんよりもさみしい海辺を走ります。夜になると、海も山もまっくろです。でも星空がたいへんきれいです。先生はノーベル賞がとれるように流れ星においのりをしました。
ー「恋文の技術」p.64

拝啓。
こちらは梅雨も明けて、能登鹿島駅の裏にある森からは蝉の声が響いている。陽射しもすっかり夏だ。能登島の向こうに真っ白な入道雲が盛り上がっているのを見ると、京都も暑いだろうなと思う。夏の似合う男として颯爽と海水浴場にでも出かけて、アパンチュールを楽しみたいところだが、現今の惨めな成果では「夏休みをくれ」と言い出せない。そんなことを言っても谷口さんに「くたばれ」と言われるのが落ちだ。
ー「恋文の技術」p.35
お手紙受け取りました。
信用して頂けて幸いです。たいへん賢明なご判断でした。さすが大塚さんです。
ようやく我が愛用のパソコンと、この半年苦楽をともにしてきた実験ノートをこの手に取り戻すことができました。まさか能登鹿島駅の駅舎内に隠してあるとは思いませんでした。誰かに盗まれたらどうするのですか。本当に無茶なことをする人です。
ー「恋文の技術」p.153




