六道珍皇寺

六道珍皇寺

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冥界との境界である「六道の辻」(六道……地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)と称されており、お盆に帰る精霊は必ずここを通るとされてきました。お盆には冥界まで届く梵鐘という迎え鐘を撞くことで、亡者をこの世に呼び寄せる行事「六道まいり」が行われます。
平安初期に嵯峨天皇につかえていた官僚小野篁(おののたかむら)は、夜は冥府で閻魔庁の役人としてつかえていたという伝説があり、その冥府への入り口が六道珍皇寺の「冥土通いの井戸」で、その底に「有頂天家族」の矢二郎が蛙の姿となって暮らしています。
その小野篁が冥府から帰ってくる際、つまり冥府からの出口は「黄泉がえりの井戸」も六道珍皇寺近くにありますが、「冥土通いの井戸」とともに、特別拝観時にしか公開されていないので、注意してください。
ちなみにこちらでかえるのお守りを受けることができ、とても可愛らしいのでおすすめです。

彼は六道珍皇寺の井戸の底にひそんで、小さな蛙になったのである。
それ以来、次兄が狸の姿に戻ったことはない。私は次兄の毛並みを忘れてしまった。
母が井戸の底にひそむ次兄に会いに出かけることはなく、次兄と母はもう幾年も言葉を交わしていなかった。

ー「有頂天家族」p.67

東山安井の方へ坂道をのぼり、南に入った町中に六道珍皇寺がある。もう拝観時間が終わっているので、人に見られる憂いもない。私はブロック塀を乗り越え、本堂の裏手にある古井戸へ廻った。木戸を乗り越えて井戸をのぞいた。
私が「兄さん」と声をかけると、真っ暗な井戸の底から「矢三郎かよ」と、あぶくを吹くような小さな声がぷつぷつと響いた。私は井戸の縁に腰かけて、しばらく底を睨んでいたが、次兄の姿はまったく見えなかった。どうせ見えたところで蛙なので、どうでもいいやと思い直した。

ー「有頂天家族」p.68

聖地情報

○住所
〒605-0811
京都府京都市東山区大和大路通四条下る
4丁目小松町595

○最寄
市バス「清水道」より徒歩5分

○公式サイト
http://www.rokudou.jp/

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