下鴨神社
世界遺産にもなっていて、京都の中でもかなり規模感のある神社です。正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」です。
5月に行われ、下鴨神社のシンボルとなる葵の葉が飾られる葵祭は、八坂神社の祇園祭、平安神宮の時代祭と並ぶ京都三大祭の一つです。
「有頂天家族」下鴨一家が暮らし、「夜は短し歩けよ乙女」の夏の古本市が行われる糺ノ森は、下鴨神社の境内にある森です。
「知らんのか、貴君。下鴨神社の近所に住んでおきながら」
下鴨神社には参ったことがあるが、こんな神様がおわしますとはついぞ知らなかった。京都には由緒正しい神社が山ほどあるのだろうが、中でも下鴨神社は世界遺産にもなった屈指の大神社である。私にはとうてい想像もつかぬような歴史を背負った大神社の祭神を名乗るには、目の前の男はやや説得力に欠けるきらいがある。良くて仙人、悪くて貧乏神である。下鴨神社の祭神がつとまる器とは思われない。
ー「四畳半神話体系」p.17
私は昼過ぎから紀ノ森へ出かけた。
しかし古本市をうろつくうちに、私は早々にゲンナリした。行けども行けども古本ばかりで、意中の乙女は姿が見えない。しかも真夏の昼下がりであるから、ひどく蒸し暑い。手持ちぶさたなので、彼女と同じ一冊の本に手を伸ばす練習を繰り返してみたが、そんな研鑽を独自に重ねて、いかなる分野にも応用のきかない技術に習熟してゆくほかない己に怒りが湧き上がってきた。
ー「夜は短し歩けよ乙女」p.80
私は紀ノ森へ引き返し、雨音と雷鳴が不気味に響く下鴨神社参道に立った。
参道にも、糺ノ森にも、家族の姿はどこにもない。
雷鳴は、いわば下鴨家全員集合の呼び笛である。下鴨家の子どもたちはひとたび雷神様がやってくれば、一切を放棄して母のもとへ駆け戻るのを信条とする。それなのに、これだけ時間が経っても、長兄も弟も帰ってこない。こんなことは未だかつてなかった。
ー「有頂天家族」p.314
聖地情報
○住所
〒606-0807
京都市左京区下鴨泉川町59
○最寄
京阪本線・叡山電鉄 出町柳駅 徒歩12分
市バス「下鴨神社前」よりすぐ
市バス「糺ノ森前」よりすぐ
○拝観料
無料
○開閉門
6時半~17時




