哲学の道

哲学の道

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琵琶湖疏水沿いの小道で、春は疏水とそれにかかる桜のトンネルを目的に多くの人が訪れます。
この周辺は、京都大学にも近く、『善の研究』で知られる哲学者の西田幾多郎など多くの文化人や研究者が住んでいて、思索に耽りながら歩いていたと言われるために現在では「哲学の道」と呼ばれています。
『桜の森の満開の下』は桜の咲いた哲学の道が舞台となっており、幻想的な描写が印象的です。

 「哲学の道」とは、南禅寺から銀閣寺まで流れ来る琵琶湖疏水沿いの並木道です。なにゆえそう呼ばれるのかといえば、その昔、この界隈に住んでいた大学のエライ先生が、思索に耽りながら歩いたからだと言われております。もっとも、その先生が、のベつまくなし哲学的な思索に耽っていたとはかぎりません。いくら先生でも、たまには猥褻な想像もするでしょうし、空腹のあまり夕餉に思いを馳せるということもあったでしょう。
 けれども、その先生が春爛漫の夜明け前に、哲学の道へ通りかかったとすれば、どうでしょう。まだ薄青い朝の空気の中で、かちんと凍りついたように続いている満開の桜の下はひっそりとして、物音一つしません。そこを一人ぼっちでくぐり抜けてゆく時、そのエライ先生は哲学的な思索も猥褻なことも空腹のことも一切を忘れ果てて、恐くて恐くて身震いし、足を早めたかもしれません。

ー「走れメロス」『桜の森の満開の下』p.157

 哲学の道にある冷たいベンチに座りこみ、私は丁寧にクリスマスプレゼントの準備をした。午後の大気は冷たく、尻も冷たかったが、桜並木の枝の合間から穏やかに降り注ぐ日光は温かくて、困難で繊細な手作業に従事する私を助けてくれた。

ー「太陽の塔」p.93

聖地情報

○最寄
・北側から
市バス「銀閣寺前」「銀閣寺道」よりすぐ
・南側から
市バス「南禅寺永観堂前」「宮の前」「東天王町」よりすぐ

○公式サイト
哲学の道保勝会
https://tetsugakunomichi.jp/

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